医療
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知っておきたい保険適用と自由診療の違い
再生医療を受ける病院を探す上で、治療費が「保険適用」なのか、それとも「自由診療」なのかは極めて重要な問題です。この違いを理解していないと、後から高額な請求に驚くことになりかねません。現在、日本の公的医療保険が適用される再生医療は、ごく一部に限られています。例えば、重度のやけどに対する自家培養表皮や、膝の軟骨が欠けた際の自家培養軟骨など、国が有効性と安全性を認め、「再生医療等製品」として承認したものが対象です。これらの治療は、承認された特定の疾患に対して、定められた基準を満たす医療機関でのみ受けることができます。一方で、世の中のクリニックや病院で提供されている再生医療の多くは、保険の効かない「自由診療」です。これには、変形性膝関節症に対するPRP療法や幹細胞治療、美容目的の肌再生治療などが含まれます。自由診療の場合、治療費は全額自己負担となり、その金額は医療機関が独自に設定するため、同じような治療法でも施設によって数十万円から数百万円と大きな差が出ることがあります。病院の一覧を見る際には、提供されている治療がどちらに該当するのかを必ず確認しましょう。ウェブサイトなどに「保険適用外」や「自由診療」と明記されているはずです。自由診療が悪いわけでは決してなく、先進的な治療を受けるための有効な選択肢ですが、その費用対効果については、医師からの十分な説明を受け、自分自身で納得した上で判断する必要があります。安易に「最新の治療だから」と飛びつくのではなく、経済的な負担も含めて総合的に検討する冷静な視点が求められます。