再生医療図鑑

医療
  • 最先端の治療を求めて、大学病院という選択肢

    医療

    もしあなたが、既存の治療法では改善が難しい難病や重度の疾患に対する再生医療を求めているのであれば、大学病院や国の研究センターが重要な選択肢となります。これらの機関は、単に患者を治療するだけでなく、新しい医療技術を開発し、その安全性と有効性を確かめる「臨床研究」や「治験」という重要な役割を担っています。例えば、iPS細胞を用いた目の難病やパーキンソン病、脊髄損傷などの治療研究は、京都大学、慶應義塾大学、大阪大学といった特定の大学病院が中心となって進められています。こうした最先端の医療は、一般的なクリニックで気軽に受けられるものではなく、厳しい基準のもとで選ばれた患者さんを対象に、研究の一環として実施されることがほとんどです。大学病院での再生医療を希望する場合、まずはかかりつけ医に相談し、紹介状を書いてもらうのが一般的です。また、各大学病院のウェブサイトには、現在どのような臨床研究が行われているかの情報が公開されている場合があります。さらに、「臨床研究情報ポータルサイト(jRCT)」のような公的なデータベースで、進行中の臨床研究を検索することも可能です。大学病院での治療は、最新の知見に基づいた医療を受けられる可能性がある一方で、あくまで研究段階の医療であるため、効果が不確実であったり、未知の副作用のリスクがあったりすることも理解しておく必要があります。また、参加するためには年齢や病状など様々な条件があり、希望すれば誰もが受けられるわけではありません。しかし、未来の医療を切り拓く最前線の現場であり、そこでしか受けられない治療があることもまた事実なのです。